こんにちは^^)
「秋田さんがお酒を飲むとこんな感じになる
のね」と忘年会の翌日言われ恥ずかしい
秋田俊弥(あきた としや)です(//▽//)/
 
60歳すぎたのに、お酒を飲むとご機嫌に
なり、記憶がなくなってしまうんです。
まったく、進歩がありません(><)
 
さて、今日は、
父が、私が小学生のときよく話してくれた話
をしたいと思います。
 
昭和に、遠藤周作
という有名な小説家
がいました。
 
ネスカフェゴールドレンドの
宣伝で、"ちがいのわかる男"を
演じたりしていました。
 
わたしが小学生のころ
その遠藤周作の小説のことを
父は、話してくれたのです。
 
「こんな人が出てくるんだ。
お墓でご先祖様にお祈りをして
いたら、お腹がぐうとなった。
 
目の前に、ちょうどお饅頭が
あった。
 
 
その人は、お祈りをしながら
そのお饅頭を懐に入れた」
 
 
そして、父はつづけて、
こう言いました。
 
「教会に行ってお祈りしたり
お墓に行ってお祈りしたりするけど
お饅頭を盗んでしまう。
 
これが、人間なんだ」
 
小学生の私に、
父が、なぜこの話をしたのか?
わかりません。
 
でも、
この話は記憶に残り、
とても好きな話なんです。
 
お祈りすることがいい、
とも言わず
 
盗んではいけない、
とも言わないで、
 
「これが人間なんだ」と。
 
時はすぎ、
私は、60歳をすぎ
立派な大人になったかというと
 
相変わらず、お酒を飲むと
酔っ払い、なにをしゃべったか
わからない\(//∇//)\
 
20歳のころと変わりません。
 
なにも進化していません。
 
大人になっていません。
 
でも、
このダメさが、
わたしだよなぁ\(//∇//)\
 
とも思います。
 
このダメさも自分だよなぁ
と肯定できるように
なりたいです(#^.^#)
 
「これが人間なんだ」と。
 
そして、
私が、落語にひかれる理由は、
ここにあります(^○^)
 
たとえば、
 
だって、
落語に登場する人物
ダメ男、ばかりなんです(笑)
 
熊五郎(熊さん):
無類の酒好きで短気、乱暴者だが、
面倒見がよく、人情深い人柄
 
八っつあんー八五郎 :
すぐ秘密を暴露。おちょこちょいで、
テンパることが多い。
 
与太郎 :
バカで間抜けな男。
色々しくじりっ放し。
 
若旦那:
大店の一人息子で家業の後継者、独身。
遊び人で親が築いた身代を持ち崩すほ
どの散財をしてしまう。それがもとで
勘当されることも少なくない
 
どの登場人物も
酒に女性に賭博にと
欲望に負ける「弱さ」がある。
 
その「弱さ」を、人間の「業」
だから、「それでいいんだよ」
と肯定したのが、
 
立川談志、です。
 
「落語とは、業の肯定である」
 
いいもわるいも言わずに
それも人間なんだと肯定する。
 
高校の時、
立川談志のこのひと言で
がぜん、落語が好きになりました。
 
なので、私は
毎日お酒を飲むときは、
 
「業の肯定!業の肯定!」
 
と心の中でつぶやいて
お酒を飲んでいます(笑)
 
ㅤㅤ
◆今日のポイント
 
自分の「弱さ」「ダメさ」
「いたらなさ」も、肯定しよう!